行政書士

行政書士と司法書士の違いを解説【ダブルライセンスの相性良し】

今回は司法書士と行政書士の違いについて説明していきます。

“お悩み君”
“お悩み君”
司法書士と行政書士って名前が似てるけど、どう違うんだろう?両方取得したいけど、どっちを先に受験した方がいいんだろうか?

こういった疑問にお答えしていきます。

この記事を読んでいただければ次のようなことが分かります。

今回の記事で分かること
  1. 司法書士と行政書士の違い
  2. 司法書士と行政書士の難易度
  3. どちらを先に目指した方が良いか?

司法書士と行政書士の違いとは?

では司法書士と行政書士はどのように違うのでしょうか?

以下の4つの観点から2つの資格を比較していきます。

  1. 業務面
  2. 収入面
  3. 求人数
  4. 試験の難易度

まずは業務面から比較していきます。

司法書士ができる業務

司法書士は法律の専門家として、幅広い業務をこなすことができます。

司法書士の業務内容は大きく分けると5つの業務内容になります。

  1. 登記業務
  2. 供託代理
  3. 成年後見制度の支援
  4. 裁判業務
  5. 遺言・相続業務

これらを1つずつ深掘りしていきます。

登記業務

1つ目が登記業務です。

司法書士といえば一番最初に思いつくのが登記業務ですね。

購入した不動産で誰が所有者なのかを明確にする不動産登記、会社の資本金や役員、重要事項を記録する商業登記など様々な登記の場面で活躍します。

登記業務を行えるのは司法書士のみです。

供託代理業務

2つ目が供託代理業務です。

供託とは、供託所と呼ばれる金銭を預けることを言います。

なぜ預けるのかというと、自分の債務(例えば家賃)を何かしらの理由で債権者(例えば大家さん)に渡すことができなくなった時に供託所に預けておくことで後から私はきちんと債務を履行しましたと主張するためです。

供託は本人でもできますが、複雑な手続きなため司法書士が代理で行うことが多いです。

成年被後見人の支援

3つ目が成年被後見人の支援です。

成年被後見人とは、20歳以上の成年者で判断能力が著しくない人のことです。

成年被後見人は自分1人では正確な判断をすることができないので、正当な判断をできる人が手助けをしてあげる必要があります。

それらの支援を司法書士は行っています。

裁判業務

4つ目が裁判業務です。

2003年の4月から、司法書士にも簡裁裁判所の訴訟代理権が与えられました。

これによって司法書士も簡易裁判所では、弁護士同様に法廷で弁護活動をすることができるようになりました。

簡易裁判所とは、訴額140万円以下の請求にかかる民事事件、一定の軽い刑の科せられる刑事事件などを取り扱う裁判所です。

なのでこれよりも大きな訴訟になると司法書士は弁護士のように代理はできません。

遺言・相続業務

5つ目が遺言・相続業務です。

これに関しては行政書士もできますが、大きな違いはやはり登記ができるということです。

行政書士の場合には相談、遺言書の作成、遺産分割書の作成など書類の作成はできますが、登記をすることができません。

この5つ以外にももちろん司法書士ができる業務はたくさんありますが、司法書の代表的な業務がこの5つになります。

行政書士ができる業務

次に行政書士ができる業務について見ていきます。

行政書士ができる業務は大きく次の3つです。

  1. 官公署に提出する書類の作成
  2. 権利義務に関する書類の作成
  3. 事実証明(実地調査に基づく図面類を含む)に関する書類の作成

これらを一つずつ深掘りしていきます。

官公署に提出する書類の作成

1つ目が官公署に提出する書類の作成です。

官公署に提出する書類とは、例えば飲食店の営業許可手続きや、会社設立、帰化申請から建設業・宅建業の許可申請などです。

官公庁に提出する書類の数はなんと1万種類以上とも言われています。

この官公署に提出する書類の作成を代理で行うことができるのが行政書士とされています。

権利義務に関する書類の作成

2つ目が権利義務に関する書類の作成です。

権利義務に関する書類の作成とは相続時の遺産分割協議書や遺言書、契約書の作成などのことです。

法律に深く関わるのがこの分野になります。

司法書士のように登記をすることはできませんが、行政書士も書類の作成であれば業務として行うことができます。

事実証明に関する書類の作成

3つ目が事実証明に関する書類の作成です。

事実証明に関する書類の作成とは作成できる社会生活にかかわる交渉を有する事項を証明するにたる文書をいいます。

例えば株式会社の設立時に必要となる定款の作成や、内容証明の作成、会計帳簿などです。

収入の違いは?

収入面に関しては雇用されるのであればそれほど違いはないようです。

ネットの求人を調べたところ、どちらも相場は200~500万円程度です。

司法書士の方が少しだけ給与は良さそうですが、雇われているうちはそれほど違いは見られません。

独立後は職種というよりも、その人個人がどうかによって年収は違うので比較が難しいですね。

求人数の違いは?

では司法書士と行政書士では求人数はどのくらい違うのでしょうか?

求人サイト『indeed』の東京で検索したところ司法書士が新着求人数181件、行政書士が103件でした。

時期によっても違いがあるのかもしれませんが、司法書士の方が求人数は多いようです。

試験内容と難易度の違いは?

行政書士試験と司法書士試験の違いを図にまとめてみました。

行政書士 司法書士
試験
科目
憲法
行政法
民法
商法
憲法
民法
刑法
商法
不動産登記法
商業登記法
供託法
司法書士法
民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
試験形式 5肢択一式
多肢択一
記述式
多肢択一式
記述式
口述式
合格点 180点/300点 70~80%
(変動あり)
合格率 6~13% 3~4%
試験日程 11月の第2日曜日 7月筆記試験
10月口述試験

この図からも分かると思いますが、司法書士試験の難易度は行政書士に比べるとかなり高いです。

試験科目の数も多いですし、合格率も毎年3〜4%とかなり低いです。

また行政書士は180点を取ることができれば合格できますが、司法書士の場合には毎年変動するのというのが怖いですね。

必要な学習時間は?

では行政書士、司法書士に合格するために必要な学習時間はどのくらいなのでしょうか?

人によってもちろん変わりますが、一般的には行政書士で1000時間、司法書士で3000時間程度だと言われています。

どちらも膨大な時間が必要になるので、一朝一夕で合格できるような試験ではありませんね。

ダブルライセンスの相性は良い

ここまで司法書士と行政書士の違いを説明してきました。

どちらも重なる業務はありましたが、別の分野の業務が多いです。なのでどちらの資格を持っているいわゆるダブルライセンスはかなり有効です。

司法書士の方で行政書士も持っているという方はかなり多いです。

ただしダブルライセンスは相性が良いですが、ただ資格を持っていればいいというわけではありません。

個人として経営スキルや営業スキル、実務経験を積まなければどれだけ資格を取ってもうまくいくことはありません。

資格を取るだけでなく、別の能力もしっかりと磨きましょう。

先に受験した方が良いのはどちらの資格?

もし両方の資格の取得を考えているけれどどちらから先に勉強しようか迷っている人には、まず行政書士から勉強することをオススメします。

なぜなら司法書士試験はかなり難易度が高いからです。

何年も受験したけれど合格できないという人はたくさんいます。

行政書士試験が簡単なわけではありませんが、司法書士の試験と重なる分野もあるのでまずは行政書士に合格→司法書士に挑戦の方がスムーズに進むはずです。

まとめ

今回は司法書士と行政書士の違いについて説明してきました。

今回の内容をまとめると次のようになります。

まとめ
  1. 司法書士は登記をメインに行う
  2. 行政書士は書類の作成がメイン
  3. 司法書士の難易度は行政書士よりもかなり高い
  4. 行政書士試験→司法書士試験の順番がオススメ

今回の記事を読んでいただいて2つの資格の違いは理解いただけましたでしょうか?

不明点や、ここをもっと知りたい!など要望があればぜひコメントお待ちしております。

では最後までお読みいただきありがとうございました。

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