民法

復代理人の選任の条件と代理人の責任について

今回は、復代理人の選任と、代理人の責任について説明していきます。

“お悩み君”
“お悩み君”
代理人のさらに代理人(復代理人)にはどんな責任があるんだろう。また復代理人が失敗した時に、代理人にも責任は発生するんだろうか?

今回はこんな疑問にお答えします。

この記事を読んでいただければ次のようなことが分かります。

今回の記事で分かること
  1. 復代理人とは何か?
  2. 復代理人にはどんな責任があるのか?
  3. 復代理人が行った行為に、代理人は責任があるのか?

割と試験にも出題傾向が高い分野なので、しっかりと理解をしておきましょう。

復代理人とは?

復代理人とは、代理人からさらに代理を任された人のことを言います。

例えばAさんがBさんに不動産の売買について代理を委任して、さらにBさんがCさんに対して代理を委任するような形です。

でもAさんからすれば、Bさんを信用して代理を任せたにも関わらず、全く知らないCさんが代理をすることになっていまします。

ではどんな時に、この復代理人を選任することができるのでしょうか?

復代理人の選任はいつできる?

では復代理人はどのような時に選任することができるのでしょうか?

まず復代理人の選任については任意代理と法定代理によって変わってきます。

任意代理と法定代理の違いが分からない!という方は前回の記事を参考にしてみてください。

任意代理の場合の復代理人の選任

まずは任意代理の場合の復代理人はいつ選任することができるのでしょうか?

それについては民法の104条で規定されています。

第104条
委任による代理人は、本人の許諾を得たとき、又はやむを得ない事由があるときでなければ、復代理人を選任することができない。

つまり民法104条に規定されているように任意代理の場合次の2つのケースにおいて復代理人を選任することが出来ます。

  1. 本人が承諾をした時
  2. やむを得ない事由がある時

あくまでも任意代理の場合には本人は代理人を信用して仕事を委任しているわけなので、代理人は簡単に復代理人を選任することはできません。

自分が友人を信用して代理を頼んだのに、勝手に友人の友人が仕事をしていたら嫌ですもんね。

では一方で法定代理人の場合にはどうでしょうか?

法定代理の場合の復代理人の選任

結論として法定代理の場合には任意代理とは違って、いつでも復代理人を選任することができます。

民法の106条には次のように規定されています。

第106条
法定代理人は、自己の責任で復代理人を選任することができる。この場合において、やむを得ない事由があるときは、前条第一項の責任のみを負う。

法定代理人の場合には任意代理とは違って本人から頼まれて代理人になったわけではありません。

例えば親は未成年の子供から頼まれて法定代理人になった訳ではありません。

よっていつでも復代理人を選任することができるのです。

任意代理は本人の承諾かやむを得ない理由がある時、法定代理人の場合にはいつでも復代理人を選任することができるぞ!!

代理人の復代理人の選任に関する責任

では代理人は自分が選んだ復代理人についてどのような責任を負うのでしょうか?

この責任の重さについても法定代理人と任意代理人とで違いがあります。

どちらの方が責任が重いのでしょうか?

ではまず任意代理人の責任から見ていきましょう。

任意代理人の復代理人選任の責任

任意代理人の復代理人の選任に対する責任は民法の105条に規定されています。

第105条
1. 代理人は、前条の規定により復代理人を選任したときは、その選任及び監督について、本人に対してその責任を負う。

2. 代理人は、本人の指名に従って復代理人を選任したときは、前項の責任を負わない。ただし、その代理人が、復代理人が不適任又は不誠実であることを知りながら、その旨を本人に通知し又は復代理人を解任することを怠ったときは、この限りでない。

よってもし復代理人が何かやらかしてしまった場合には、代理人は復代理人の選任と監督について責任を負います。

また105条の2項に規定されているように、本人が復代理人を選任した場合には責任が軽減されます。

本人が選んだのであれば代理人に重い責任を負わせるのはかわいそうですもんね。

  1. 代理人は、復代理人の選任、監督について本人に責任を負う
  2. ただし、本人が復代理人を選任した時にはこの責任を免れる

法定代理人の復代理人選任の責任

法定代理人はいつでも復代理人を選任できると先ほどお伝えしました。

その代わりに法定代理人は任意代理人に比べて復代理人選任の責任は重くなります。

第106条
法定代理人は、自己の責任で復代理人を選任することができる。この場合において、やむを得ない事由があるときは、前条第一項の責任のみを負う。

自由には責任を伴います。

よって法定代理人は原則として復代理人のミスに対して全ての責任を負います。

しかし、やむを得ない事由がある時に限って責任が少し軽減されて、復代理人の選任と監督のみに対して責任を負うことになります。

以上が法定代理の場合の復代理人の選任になります。

  1. 代理人は、復代理人の全責任を負う
  2. ただし、本人が復代理人を選任した時には専任、監督のみについて責任を負う

まとめ

復代理の選任と代理人の責任についてまとめてきました。

任意代理人か法定代理人かによって復代理の選任と代理人の責任は変わってくるという話でした。

今回の内容を簡単にまとめると以下のようになります。

まとめ
  1. 任意代理人は本人の承諾か、やむを得ない時に限って復代理人を選任できる
  2. 法定代理人は自由に復代理人を選任できる
  3. 任意代理人は復代理人の選任と監督について責任を負う。ただし、本人が復代理人を選任した時は、責任が軽減される
  4. 法定代理人は復代理人の行為に対して全ての責任を負う。ただし、本人が復代理人を選任した時は、責任が軽減される

では最後までお読み頂きありがとうございました。

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