民法

囲繞地通行権と袋地とは?

今回は囲繞地通行権と袋地について説明していきます。

なんだか名前が難しいのでイメージがしにくいですよね。

囲繞地(いにょうち)と袋地(ふくろち)と呼びます。

民法の世界では土地の所有者が隣の土地の所有者に対して一定の権利が認められています。

つまりお隣さんに対して権利をこれをさせてくれ!という風に主張することができるんですね。

今回はそんな隣人に対する権利についてまとめてみました。

この記事を読んでいただければ次のようなことが分かります。

今回の記事で分かること
  1. 囲繞地通行権とは何か?
  2. 囲繞地通行権に費用は発生するのか?
  3. 分割によって公道に通じない土地ができた場合にはどうなるのか?

是非最後まで読んでいただいて、囲繞地通行権に関する知識を深めてください。

囲繞地通行権とは?

まず囲繞地とは袋地を取り囲んでいる土地のことを呼びます。

四方八方が囲繞地に囲まれているわけなので、袋地の所有者は必ず誰かの土地を通らないと外に出られないわけです。

そこで登場するのが、囲繞地通行権です。

民法210条

民法210条には囲繞地通行権について次のように規定しています。

第210条
1.他の土地に囲まれて公道に通じない土地の所有者は、公道に至るため、その土地を囲んでいる他の土地を通行することができる。

2.池沼、河川、水路若しくは海を通らなければ公道に至ることができないとき、又は崖があって土地と公道とに著しい高低差があるときも、前項と同様とする。

210条にも書かれているように、公道に通じない土地の所有者は土地を囲んでいる他の土地を通ることができるんですね。

この囲繞地通行権ですが登記をしなくても使用することができます。

登記をしないと囲繞地を通って外には出られないとしてしまうと、袋地を購入した人は一生外に出られなくなってしまいますもんね。

囲繞地通行権に費用は発生するの?

この囲繞地通行権ですが、他の人の土地を通るわけなのでタダではありません。

人様の土地を通らせていただくわけなので当然お金を支払う必要があります。

この通行権の支払いに関する規定が民法の212条に規定されています。

第212条

第210条の規定による通行権を有する者は、その通行する他の土地の損害に対して償金を支払わなければならない。ただし、通路の開設のために生じた損害に対するものを除き、一年ごとにその償金を支払うことができる。

人の土地を通行するわけなので囲繞地通行権には費用が発生するぞ!!

分割によって公道に通じない袋地ができたら?

では分割によって袋地ができてしまった場合にはどうすればいいのでしょうか?

もともとは一つの土地だったので公道に出れたけれど、分割によって他の土地を通らなければ公道に出ることができなくなったようなケースです。

これに関することが民法213条に規定されています。

第213条
1.分割によって公道に通じない土地が生じたときは、その土地の所有者は、公道に至るため、他の分割者の所有地のみを通行することができる。この場合においては、償金を支払うことを要しない。

2.前項の規定は、土地の所有者がその土地の一部を譲り渡した場合について準用する。

つまり分割によって公道に通じない袋地ができた時には他の分割者の土地のみを通って公道に出ることができるのです。

この時のポイントが、お金は払わなくてもいいということです。

先ほどの囲繞地通行権の時にはお金を支払う必要がありましたが、分割によって袋地が生じた場合にはお金を支払わずに他の土地を通ることができるのです。

まとめ

今回は囲繞地通行権と袋地に関する内容を取り上げてきました。

今回の内容を簡単にまとめると次のようになります。

まとめ
  1. 公道に通じない土地の所有者はその土地を囲んでいる他の土地を通行することができる
  2. ただし通行するには代金を支払う必要がある
  3. .分割によって公道に通じない土地が生じたとき他の分割者の所有地のみを通行できる
  4. この場合には代金を支払う必要がない

今回の記事を読んでここがわからない!やここをもっと詳しく説明してほしい!など要望があればぜひコメントをお待ちしております。

では最後までお読み頂きありがとうございました。

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