民法

債務不履行による損害賠償について

今回は債務不履行による損害賠償についてわかりやすく説明していきます。

債務不履行って何?と思った方はまず前回の記事を読んでみてください!

債務不履行があった時には解除に加えて損害賠償の請求もすることができます。

決められたことをきちんと守らなかったのであれば罰としてお金を支払いなさいということですね。

ではどのくらい額を損害賠償請求することができるのでしょうか?

今回の記事を読んでいただければ次のようなことがわかります。

今回の記事で分かること
  1. 債務不履行による損害賠償の方法
  2. 債務不履行による損害賠償の範囲
  3. 債務不履行の過失相殺

 

最後まで読んでいただいて、しっかりと債務不履行に関する知識をつけてみてください。

債務不履行による損害賠償の方法

では債務不履行による損害賠償はどのように支払うのでしょうか?

民法の417条には次のように規定されています。

第417条
損害賠償は、別段の意思表示がないときは、金銭をもってその額を定める。

結論:原則として損害賠償は金銭で支払わなくてはいけない

損害賠償をお米で支払われても困ってしまいますもんね。。。

ただし元々当事者同士でお金以外で支払うと決めていた場合にはそれでも問題はありません。

務不履行による損害賠償の範囲

では務不履行による損害賠償はどのような範囲の内容を請求できるのでしょうか?

これについては民法の416条に規定されています。

第416条
1. 債務の不履行に対する損害賠償の請求は、これによって通常生ずべき損害の賠償をさせることをその目的とする。

2. 特別の事情によって生じた損害であっても、当事者がその事情を予見し、又は予見することができたときは、債権者は、その賠償を請求することができる。

まず1項には『通常生ずべき損害の賠償』というふうに書かれています。

これは取引によって損害を受けた額をそのまま請求することができるということです。

損害を受けた立場からすれば受けたぶんの損害を支払えと言えるのは当然の権利ですね。

問題なのが418条の2項です。2項には特別の事情によって生じた損害と書かれています。

では特別の事情によって生じた損害とはどんなものなのでしょうか?

特別の事情とは?

例えば、AさんはBさんに家畜として飼っている豚を売る予定でした。

しかしAさんがBさんに売り渡した豚はウイルスを持っていました。このウイルスがBさんの飼っている他の豚にも移ってしまい豚が全滅してしまいました。

これが416条に規定されている『特別の事情』になります。

さすがにこの範囲まで売主に責任を負わせるとなると大変なことになります。

そこで当事者が事情を予見し、または予見することができた時に限って損害賠償を支払うことにしました。

つまりAさんがBさんに売り渡した豚がウイルスを持っていて他の豚を破滅させることになることを予見することができた時にはAさんは損害賠償を支払いましょうということです。

特別の事情に関しては、当事者が事情を予見し、または予見することができた時に限って損害賠償することになるぞ!

債務不履行の過失相殺

では債務者だけでなく、債権者にも過失があったような場合にはどうなるのでしょうか?

その場合に使えるのが過失相殺です。

民法418条には過失相殺について次のように規定しています。

第418条
債務の不履行に関して債権者に過失があったときは、裁判所は、これを考慮して、損害賠償の責任及びその額を定める。

つまり当事者同士で過失相殺をするのではなく、裁判所が債権者の過失も考慮して損害賠償の額を決めます。

債務不履行の損害賠償の予定

債務不履行における損害賠償の金額はあらかじめ決めておくことができます。

例えば債務不履行における損害賠償の額をあらかじめ100万円と決めておけば、損害賠償が50万円の時にも100万円を支払うことになりますし、逆に200万円の損害でも100万円のみの支払いでよくなります。

つまりあらかじめ損害賠償の額を設定した時には、その金額が絶対的な金額になるのです。

裁判所ですらこの金額を増額したり、減額したりすることはできません。

それが民法420条に規定されています。

第420条
1. 当事者は、債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる。この場合において、裁判所は、その額を増減することができない。

あらかじめ当事者で決めた債務不履行の損害賠償の額は裁判所ですら変更ができないことに注意だ!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は債務不履行による損害賠償について説明してきました。

今回の内容を簡単にまとめると次のようになります。

まとめ
  1. 損害賠償は金銭で支払う
  2. 損害賠償の額は通常生ずべき損害の金額
  3. 特別の事情によって生じた損害は予見できた時に限り損害賠償の義務あり
  4. 損害賠償の額はあらかじめ決めれる

ここがわかりにくい!やここをもっと教えて欲しい!など要望があればぜひコメントお待ちしております。

では最後までお読みいただきありがとうございました。

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